ハーボニーの偽装ってどんなニュース?

 

C型肝炎の治療薬であるハーボニーの偽装事件の背景には、まず第一にハーボニーが非常に高価な薬であること、にもかかわらず需要が拡大し在庫を切らせたくはないこと、そしてそのために薬局の利益面は1%にも満たず、「できることなら安く仕入れたい」という深層心理が実際の薬剤の確認を怠るという結果になってしまったことが大きく挙げられます。

 

実際に偽装されたハーボニーの中身を見てみると、錠剤の色や形を本物に似せるといった巧妙な手段ではなく、ビタミン剤や漢方薬など「見れば明らかに違いがわかる」ものとのすり替えという驚きの実態がありました。

 

 

ハーボニーってどんな薬?

イギリスの製薬会社ギリアド・サイエンシズが販売するC型肝炎治療薬ハーボニーは、患者の約95%に治療効果があるという強力なパワーを持つことで知られ、処方が世界中でどんどん広まった薬です。

 

2016年には売上高2960億円にも達していることからも分かる通り、C型肝炎の治療薬として大きな期待を集めていることがわかります。

 

このハーボニーで薬自体の効果とは別に注目されやすいのが薬自体の価格が非常に高額であることでしょう。
1人の患者につき約460万円かかる薬であり、偽造されたハーボニーも1錠約55,000円、28錠入りのボトルは150万円で取引されていました。

 

 

ハーボニー偽装事件は防げなかったのか

今回のハーボニー偽装事件で注目したいのは中身を確認さえすれば明らかに違いがわかったという点です。
ではなぜ確認しなかったのかは、本物のハーボニーのボトルのデザインが大きく関わっているようです。

 

本物のハーボニーのパッケージはボトルの口をアルミシートで密閉しているタイプだったため、品質管理などの観点から薬局側が中身を視認することが困難だった可能性が高くあります。

 

今回の偽装事件で明るみに出た薬の取り引きルート

今回の偽装事件により、薬の取り引きルートには正規ルートと呼ばれる安全性の高いルートの他に、裏ルートと呼ばれるルートが存在することが明るみに出ました。
ハーボニー偽装事件が発覚するきっかけとなった奈良県の薬局は、正規ルートではなく裏ルートからハーボニーを仕入れていたことがわかっています。

 

 

この裏ルートは現金問屋とも言われ、さまざまな薬局や病院にて過剰な在庫となっている薬を安く買い取り、さらにそれを市場より安い値段で売るというからくりです。

 

つまり、この現金問屋がハーボニーの偽装品を掴まされてしまったことを原因としています。
仕入れの際のチェック管理をしっかりと行っていなかったことも重なり、実際にハーボニーを偽装した犯人はいまだわかっていません

 

 

ハーボニー偽装を防ぐ試み

今回のハーボニー偽装事件を受け、販売元であるギリアド・サイエンシズはハーボニーのパッケージを一新することを決めています。

 

パッケージの開封をしなくても中身の確認が可能となる透明なシートタイプに変更し、安易なボトルの中身入れ替えの手口を未然に防ぐ作戦です。
パッケージが透明になることで、患者側に渡す際に錠剤の視認をしてもらうこともできます。

 

 

薬の安全なルートの確立が求められる

今回のハーボニー偽装意見を発端に、本来は安全・安心なはずの薬の取り引きルートに疑問が生じる結果となりました。
簡単な手口で偽造品が入り込むすきがあり、それが患者側の手に渡ってしまう結果になるのです。

 

 

今回はハーボニーのパッケージの関係などで目で見て確かめれば違いがわかる程度の偽造品となりましたが、今後は見た目がそっくりな偽造品が出てこないとも限りません。
日本薬剤師協会は薬剤の譲渡に関する記録と確認のガイドラインづくりを開始し、不安のない安全・安心なルートに向けての取り組みに注力しています

 

世界中で需要の高い新薬であり、価格がとても高額という部分が注目されがちですが、ハーボニーの偽装事件が起こったのが日本であったことも注目したい部分です。
物の流通に関しては高い信頼性を保っていたと思われる日本において、こんなにも安易な薬の偽装が行われ、問屋だけではなく薬局、さらに患者側の手に渡っていたことは驚きと今後の不安の大きな種となっています。

 

本来であれば偽装があったとしても問屋や薬局でブレーキがかかることが理想であり、本物の薬を必要とする患者側にまで広がってしまったのは非常に残念なことです。

 

ハーボニーを販売するギリアム・サイエンシズは今回の偽装事件を受けてパッケージの一新に動くなど素早い対応を見せていますし、これを機会に問屋や薬局の薬に対する品質の管理やチェックの徹底、また仕入れルートが本当に安心できるものかの確認を怠らない姿勢を維持することを願うばかりです。

 

また、他の薬に関しても偽装事件の更なるターゲットとなる可能性がないわけではないので、目視での確認のしやすさと品質管理が両立できるパッケージ開発など、さまざまな面での改善を期待します。

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